こんばんは。
現在は肝炎の治療の為、練習を休ませてもらい自宅で安静にしています。
まとまった時間が出来たのでインカレのまとめを書こうと思います。
今年のインカレで手応えを感じた部分は多くのクルーが準決勝勝ち進んだ事です。
逆に今年のインカレで壁を感じた部分は勝ちきる事が出来ないという事です。
なぜ勝ちきる事が出来ないのかという事を僕なりにまとめてみました。
一番の問題はパフォーマンスが不安定という事であると思います。
予選〜最終日まで同じスピードを狙って表現できないのが今のチームです。
今は勝負所でハマったクルーが勝てるという出た所勝負になっている気がします。
何故そのようになるのか?
その原因は曖昧さにあると考えます。
具体的にドリルを例に挙げてみます。
まず、毎回のドリルが儀式になっています。
ただ形をこなしていたり、何を確認したいのか即答できなかったり、ある程度出来るようになったら工夫(ポイントとなる部分を意識する→大げさに表現する)をしなくなったりする、などです。
ドリルをしてもフルスライドになったとたん違う動きをする事もよくあると思います。
それならばドリルをする意味がないです。
ドリル→フルスライド(1人)→ペアワーク→オールメン(UT〜パドル)→T.T→試合
このドリル→試合までの全てが同じ動きで繋がっていなければ意味がないのです。
この辺は4年間を通してまだまだまだまだまだまだ改善できる部分だと思いました。
もう一つの曖昧さは個々の漕ぎに対するイメージです。
人には個人差があるので山大のチーム内でも様々な漕ぎがあります。
しかし、今は山大がチームとしてどういう漕ぎをして行きたいのかという幹(土台)の部分が曖昧になっています。
チームでこう漕ぎたいというDVDを見る、漕ぎのイメージを身振りを交えて話す(どこの筋肉をで使って、上手くいった時、体と艇はどのような感覚なのか、など具体的に)、カメラの映像を議論しイメージを擦り合わせていくなどをして、このポイントは山大なら全員が徹底されているという状態を作る事が大事だと考えます。
また議論してお互いが歩み寄る事が大事です。
そういう考え方もあるけどこれが俺のやり方だからでは変わって行けません。
国体クラスの上手な人達でもお互いに歩み寄ってクルーを作っています。
まず、思い切って変化を与えてみる、止めるのはすぐ出来ます。
近年の山大は体力も上がってきており全体で良い成績を狙いに行ける土壌が育ちつつあると思います。
だからこそ後輩達にはもう一度『謙虚』になる事を徹底して欲しいと思います。
近年の山大は成績という面では一定の成果は上げていると思います。
しかし、その反面ないがしろにされている部分、ルーズになっている部分も増えています。
ですのでもう一度『謙虚』なって名実共に優れたチームになっていって欲しいと思います。
後は個人的な事を少し、
4年間やって一番思った事は成果を上げる事は難しいという事です。
僕自身全国の決勝へは1度も行く事が出来ませんでした。
それは何故かというと『弱いから』です。
メダルを取れる実力が無いと、確実に決勝へは行けない。
ギリギリ決勝ラインの実力では10回やって1回いけるかどうかです。
確実に目標に到達するためにはその目標より2段上の実力をもって相手を粉砕する事です。
4年間負け、悔しい思いをし続けてきたからこそ得られた教訓、これは今後の人生において大きな糧になると思います。
決勝に拘って戦い続けて良かった。
コーチへ
チームやクルーの相談に乗って頂いたり、くだらない話で楽しませて頂いたり、日本中探してもこれだけ選手に近いコーチはいないと思います。
Rowingのコーチとしての能力だけでなく、頭の回転の速さ、行動力、視野の広さ、物事の整理の仕方など様々な面で尊敬しています。
4年間お二人のようになる事を密かな目標としていましたが、足元は愚か、影にも届かないと感じています。
今後、長い時間を掛けてゆっくりと越えていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
これからも越えるべき目標として目指し続けますので宜しくお願い致します。
同期へ
一緒にもう一年続けた4人には、おつかれ。
お前らがいると艇庫が面白い、面白い。
去年の今頃、ハッキリもう一年続けると言っていたのは俺だけだったから不安だった。
なんやかんやで国体が終わってみると半分の5人がいた。
安易だけどやっぱり一緒に続けてる同期がいたからしんどい時でも笑っていられたんだと思う。
土日の夕食後、食堂でグダグダする感じがたまらなく好きだなぁ。
引退した同期へ
様々な理由で続けられなかったり、部活と関われなくなってしまったりした同期へ、楽しかったよ。
マネは去年ブログでお願いしたようにちょくちょく艇庫に入ってくれたり、4月からは4年生が艇庫に入って一緒に練習したり、常にどこかしらで同期を見た気がする。
だから常に楽しかったし、一緒に喜んでもらいたいから今日も練習頑張ろうと思えた。
間接的に凄く支えられてた、同期って物の特別さにも気付いた。
直接結果を残す事が出来なかったのは残念だったけどこの一年間一緒に戦う事が出来たのは楽しかったし、嬉しかった。
後輩達へ
色々とやかましい先輩であったと思う。
後輩達にはノビノビと色々な事に挑戦させてあげるべきであったのかなと思う。
そこに関してはもっと上手いやり方があったのではないかと、今でも良く考えるし、申し訳ないと思う。
今後後輩が悩む時が必ず来る。
その時は絶対に譲ってはいけない事と挑戦、変化させてみる事をよく見極めて後輩たちを助けてあげて欲しい。
これはこの一年で出来なかった事のひとつだから特にお願いしたい。
安富先生、松本先生、石田コーチ、内藤コーチ、OBの方々、先輩方、同期、後輩、県ボート協会の方々、他大学、他団体の方々、両親、
お世話になった全ての人に感謝致します。
また今後とも宜しくお願い致します。
4年 吉希